快適トイレとは

国土交通省では2016年10月より、建設現場で男女が働きやすい環境づくりに向け「国土交通省が発注する建設現場では「快適トイレ」の導入を基本とする」と発表しました。
本ページでは、なぜ国土交通省が快適トイレ導入の取り組みを始めたのか、また、そもそも快適トイレとはどんなものかについてご説明いたします。

若手・女性の人材確保

労働力調査
建設業界の深刻な問題である、人材不足と高齢化、さらには建設業に就職する若者の減少。10年後に活躍が不可欠な若手技術者が著しく不足すると予想されています。ここで重要なのが若手人材の確保と育成。若者離れの要因の一つに職場環境の悪さが挙げられ、今後は特にトイレ環境の改善が、必須条件となるでしょう。

 

最近ではバイオミカレットを購入されるきっかけの多くに、「トイレが汚いと、若者や女性が来てくれない」ということで、環境改善に取り組まれる企業が増えています。

女性が活躍できる建設業に

工事現場 女性監督
建設業で年々増えている女性の活躍に向け、国を挙げて「もっと女性が活躍できる建設業行動計画」を受け、「5年以内に女性倍増」を目指して官民で様々な取り組みが行われています。

 

計画では「トイレや更衣室の設置など、女性も働きやすい現場をハード面で整備」がポイントの一つとして挙げられています。

 

仮設トイレが劣悪な環境であったり、女性スタッフの数が少ないとトイレが男女共用になったりと、もっと女性が働きやすい環境つくりを整える必要があります。

 

けんせつ小町 ロゴ
建設業に従事する女性がもっと活躍できるために「けんせつ小町」や、関東のハウスメーカー中心に「じゅうたく小町」が発足するなど、年々増加する女性をサポートする動きが高まっています。

 

人材不足が深刻な中、年々増加しているのが女性の現場進出。長年、男性社会であった建設業界では女性スタッフがいてもトイレの男女共用が問題視され始めています。

 

現場によっては更衣室がないことも問題視されていますが、貴重な戦力である女性スタッフが働きやすい環境を整えることはスタンダード化していくことでしょう。

 

女性用仮設トイレ 写真
実際、バイオミカレットを女性スタッフのために導入される建設会社が増えています。

 

「くみ取りでは女性事務員がかわいそう」「トイレが汚いと女性スタッフを雇えない」など、建設会社の社長や現場の所長での決断での導入でした。

 

トイレの問題は、なかなか女性から言い出しにくいので、上の立場の方による女性への配慮と理解がとても大切だと感じています。

国土交通省が定める「快適トイレ」とは?

国土交通省 ロゴ
国土交通省では、建設現場を男女ともに働きやすい環境とする取り組を進めており、男女ともに快適に使用できる仮設トイレを「快適トイレ」と名付け、その「快適トイレ」に求める標準仕様について、平成28年8月4日に公表しました。

 

平成28年10月1日以降に入札手続きを開始した工事から「快適トイレ」の導入を原則化しています。国土交通省が発注する建設現場において快適トイレの導入すると補助金を給付するという方針が掲げられています。

 

快適トイレには補助金が出るの?

 

国土交通省をはじめとする公共工事では、「快適トイレ」のレンタルとして適用されています。販売に関しては、地域や設置目的、メーカーにより様々ですので、まずは自治体へ問い合わせしてみましょう!
【参照】国土交通省 建設現場「快適トイレ」の取り組み

「快適トイレ」の仕様条件は?

「快適トイレ」は、男女ともに快適に使用できる仮設トイレの総称とし、以下の仕様を満たすトイレとします。

快適トイレに求める標準仕様(必須)

(1)洋式便座
(2)水洗機能(簡易水洗、し尿処理装置付きを含む)
(3)臭い逆流防止機能(フラッパー機能)
  (必要に応じて消臭剤等活用し臭い対策を取ること)
(4)容易に開かない施錠機能(二重ロック等)
  (二重ロックの備えがなくても容易に開かないことを製造者が説明出来るもの)
(5)照明設備(電源がなくても良いもの)
(6)衣類掛け等のフック付、又は、荷物置き場設備機能(耐荷重5kg 以上)

快適トイレとして活用するために備える付属品(必須)

(07) 現場に男女がいる場合に男女別の明確な表示
(08) 入口の目隠しの設置 (男女別トイレ間も含め入口が直接見えないような配置等)
(09) サニタリーボックス (女性専用トイレに限る)
(10) 鏡付きの洗面台
(11) 便座除菌シート等の衛生用品

推奨する仕様、付属品(装備していればより快適に使用できるもの)

(12) 室内寸法900×900mm以上 (半畳程度以上)
(13) 擬音装置
(14) フィッティングボード
(15) フラッパー機能の多重化
(16) 窓など室内温度の調整が可能な設備
(17) 小物置き場等 (トイレットペーパー予備置き場)

快適トイレ バイオトイレ

「1.快適トイレに求める機能」「2.快適トイレとして活用するために備える付属品」については、現場に導入するにあたり、必ず備えるものとし、「3.推奨する仕様、付属品」については、装備していればより快適となるものと定義。

 

快適トイレに関する費用は、45,000 円/基・月を上限とし、男女別で設置した場合は、2基まで費用計上できます。上限を超える費用については、イメージアップ経費(率分)にて支出可能です。

快適トイレ認定

NPO法人日本トイレ研究所は、国土交通省が定める快適トイレの標準仕様に則った仮設トイレに「快適トイレ」認定を制度化し、「快適トイレ認定マーク」を付与しています。トイレの機能、付属品、仕様によって★(星1つ)と★★(星2つ)が区分されています

 

国土交通省の「快適トイレ」の仕様のうち、下記の条件を含むトイレ

 

(01) 洋式便座

(02) 水洗機能( 簡易水洗、し尿処理装置付きを含む)

(03) 臭い逆流防止機能( フラッパー機能)

  (必要に応じて消臭剤等活用し臭い対策を取ること)

(04) 容易に開かない施錠機能( 二重ロック等)

  (二重ロックの備えがなくても容易に開かないことを製造者が説明出来るもの)

(05) 照明設備( 電源がなくても良いもの)

(06)衣類掛け等のフック付、又は、荷物置き場設備機能( 耐荷重5kg 以上)

(07)現場に男女がいる場合に男女別の明確な表示

(11)便座除菌シート等の衛生用品

(08)入口の目隠しの設置( 男女別トイレ間も含め入口が直接見えないような配置等)、(10)鏡付きの洗面台は、工事現場での対応で達成が可能なため、(09)のサニタリーボックス(女性専用トイレに限る)は女性用の時のみ必要でかつ、仮設トイレ設置後のオプションとしても搭載可能な設備になるため、トイレの機能には含まれていません。

★一つの条件に加え12-17のうち12を含む3つに適合するトイレ

 

(12) 室内寸法900 × 900mm 以上

(13) 擬音装置

(14) 着替え台(フィッティングボード等)

(15) フラッパー機能の多重化

(16) 窓など室内温度の調整が可能な設備

(17) 小物置き場等( トイレットペーパー予備置き場)

国土交通省「快適トイレの事例集」にバイオミカレットが掲載



バイオミカレットはNPO法人日本トイレ研究所より★★(星2つ)の快適トイレ認定を受けています。
【参照】国土交通省「快適トイレの事例集ver.」

「快適トイレ」仕様のバイオトイレ

ミカレット氷人装備 写真

 

バイオミカレット 快適トイレ標準仕様

(1)洋式便座 暖房便座完備

(2)水洗機能
(簡易水洗、し尿処理装置付きを含む)

独自の2階層で「固液分離式」を採用。大容量のバイオ杉チップを内蔵ヒーターで温めてます。

(3)臭い逆流防止機能
(フラッパー機能)

換気ファンによる臭い逆流防止

(4)容易に開かない施錠機能

頑丈なアルミ製のドア。外からは鍵で施錠可能。

(5)照明設備

(電源がなくても良いもの)

発電機対応の人感センサー照明

(6)衣類掛け等のフック付、または荷物置き場設備機能(耐荷重5kg 以上)


衣類掛けフックと荷物置き棚

 

バイオミカレット 付属品として備えるもの

(7)現場に男女がいる場合に男女別の明確な表示 女性が現場にいる場合、表示は必須です。
(8)入り口の目隠し ※弊社での取り扱いはございません。 男女別トイレ間も含め入口が直接見えないよう配置
(9)サニタリーボックス 女性専用トイレに限り設置
(10)鏡付きの洗面台(オプション) フットポンプ式で給水タンクから水を汲み上げます。工事不要。
(11)便座除菌シート等の衛生用品 発電機対応の人感センサー照明

 

バイオミカレット 推奨する仕様・付属品

(12)室内寸法 900×900mm 以上 広いトイレ室内
(16)窓など室内温度の調整が可能な設備 室内窓で自然光も入り温度調整が可能。

(17)小物置き場等
(トイレットペーパー予備置き場)

他、荷物置き棚に予備のトイレットペーパーを置くことができます。

 

快適トイレ仕様 バイオミカレット導入事例

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