女性用の快適トイレ
女性用の仮設トイレ事情は
工事現場における女性用仮設トイレの環境は、建設業界の取り組みにより、一昔前に比べ、かなり改善方向に向かっています。しかし、未だに仮設トイレが男女共用の現場を目にすることがあります。
実際にその理由を担当者に伺ったところ、多くが、
・現場に女性が1、2人しかいないから
・男女用に2基設置する予算がない
なかには、せっかく女性用に仮設トイレを設置しても、男性が利用してしまうこともあるそうです。たまに利用する女性にとっては、使用中にドアを開けようとされるのは恐怖感があり、大きなストレスになるはずです。
また、女性専用として徹底されていても、和式タイプや、悪臭がするなど不衛生な場合、これからもますます期待される女性の損失にも繋がりかねません。実際に、「女性スタッフが汲取り式の仮設トイレは使いたがらず、昼休憩でコンビニに行くまでトイレを我慢していた」というケースを何度か伺いました。
建設業界全体の従事者数が減少するなか、女性の従事者数は増加しています。建設業界で活躍する女性にとって快適な職場づくりに向け、少数でも女性専用で快適な仮設トイレを設置しましょう。
【参考】女性活躍推進に関する5年間の取組結果(一般社団法人日本建設業連合会)
国土交通省が掲げる快適トイレ
国土交通省では2016年10月より、建設現場で男女が働きやすい環境づくりに向け「国土交通省が発注する建設現場では「快適トイレ」の導入を基本とする」と発表しました。快適トイレの標準仕様を満たした仮設トイレを設置した場合、「月に45,000円/基を上限に、男女別で設置した場合は、2基まで費用計上、上限を超える費用については、受注者は、積算項目内の「イメージアップ経費(率分)にて計上可能とします。」と補助金を給付する方針を掲げています。
「快適トイレ事例集」に掲載のバイオトイレ
水を使わないバイオトイレは、快適トイレに該当しないと誤認されることがありますが、弊社が取り扱うバイオトイレ「バイオミカレット」は、国土交通省が公表している「快適トイレ事例集」に掲載されています。
女性専用 バイオトイレ導入事例
それでは実際に女性専用としてご利用いただきました、バイオトイレの導入事例をご紹介します。
ドアに大きく「女性専用」の文字と女性マークの入ったラベルを貼ってご利用。また、男性用との間に仕切りがあることで、男性が入りにくい設置環境にあるのも、とても素晴らしい工夫です。
こちらの現場では、それまで汲取り式の仮設トイレを設置していたものの、女性スタッフが利用していないことを現場責任者が知り、急きょ女性スタッフの為にと設置いただきました。結果、男性の若手現場監督も、「こんな快適な仮設トイレなら他現場でも使いたい」と大変気に入っていただきました。
建設会社の社長が「女性社員のために衛生的な環境を整えたい」とそれまで利用されていた汲取り式をやめて、バイオトイレを導入いただきました。「夏でもニオイが本当にしない!」と喜びの声をいただきました。
補助金の対象について
快適トイレの補助金は、レンタル利用が補助対象のため、購入は対象外です。また、国土交通省以外でも、東京都建設局、横浜市など、快適トイレの制度を導入する自治体が増えています。まずは受注工事が快適トイレの補助対象であるか確認されてみてはいかがでしょうか。
建設現場から仮設トイレが変わる
国土交通省は今後の課題として、地方自治体や民間の発注工事やイベントなどでの活用を挙げています。快適トイレには、仮設トイレの利用が多い建設現場から変わることで、災害時にも快適トイレが利用できるよう副次的効果も見込まれています。日本全国の仮設トイレは和式タイプの数が多いため、災害時、高齢者をはじめ、和式ではトイレが利用できない方に、洋式を条件とする快適トイレの確保が必須となります。快適トイレが一般化するよう、まずは現場で快適トイレの導入を積極的に行いましょう!
代表者が率先して職場環境を整える
弊社のお客様のほとんどが、社長、代表者が率先して「女性スタッフのため、若手社員のために働きやすい職場づくりにしたい」と、快適トイレの補助対象外であってもレンタル・販売でバイオトイレを設置頂いております。導入に至るきっかけは大きく2パターンあり、
・社長(代表者)が職場環境改善の意識を高く持っている。
・社員、スタッフが上司に不満を訴える。
後者は、なかなか下からは切り出しにくい場合もあるそうです。代表者、現場責任者の方は、是非、社員の皆さんに、現状の仮設トイレに不満がないか、ヒアリングをしてみてはいかがでしょうか。
お気軽にお問合せください。
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